地元でブラック企業と噂される電子メーカーAに入社した40代のロスジェネ美さん。上司から「この会社に来るべくして来たんだね」と言われ、運命を感じます。社内のパソコンはWindows XP ・引継ぎは口頭のみの一子相伝・人間の入れ替わりが多い。40代で折角採用して貰ったチャンスにしがみつく気持ちで正社員(予定)とし勤務し2か月が経過しました。外部からの電話応対や取り次ぎも初めての経験で右往左往する有様ですが頑張っています。
次から次へと入れ替わる…名前覚えられません
顔と名前を覚えるのが得意なロスジェネ美さんですが、いくらなんでも人の出入りが多過ぎて驚いてしまいます。同僚も入社2か月・半年・2年、現場も1年や2年といった社員ばかり。勤務年数が10年を超えるのは管理職や50代以上や外国人労働者の社員です。コロナ不況で若い人も入社してきますがすぐ辞められてしまいます。
有給休暇ほとんど取得できません
打ち解けてきた同僚から『休みにくい』というブラックあるあるの愚痴を聞き、衝撃を受けます。ロスジェネ美さんは休みやすい会社でしか働いたことがなく、初ブラック企業といっていいので世間の噂が真実だと気付きました。
人生イチ褒められる
採用面接時も採用担当から褒められ、入社してからも上司は事あるごとに褒めてくれます。
「優秀な人が入ってくれた」「仕事辞めないでね」「居なくなったら困るよ」
幾つになっても褒められたら悪い気はしません、辞めないためのおべっか飴とムチ作戦だったとしても。事務系派遣を数年経験しただけの40代が入社して2か月なのですから自らの能力を客観的に見ていれば察するはず。しかし、ロスジェネ美さんは自信を付けやりがいを感じ過信に繋がる恐れがあります。一歩間違えたらブラック人材です。
ブラック企業にブラック人材でお似合いとなってしまいますね。