一昔前は、産休・育休から復帰すると「浦島太郎状態だ」という言葉を発する人が沢山いらっしゃいました。終身雇用も崩れ転職が当たり前の令和の時代にチラホラ存在する出戻り社員さん。例えば金融業界などはパートで復帰される方を多く見かけます。
私の知る限り、本物の浦島太郎状態がいた(らしい)お話しです。
再会?は突然に
転職した2社目の会社での出来事です。
ある時、神妙な面持ちで支社長に呼ばれ耳打ちされました。
私が3年間勤務していた前の会社の他の支社にいた50代のパート女性Nさんが、来週からうちの会社に正社員で採用されるというのです。支社長もNさんとは25年前に一緒に働いていたみたいです。
・Nさんはもともと高校卒業後うちの会社に就職し経理部で数年働いて寿退職
・子育てが落ち着いた40代になりnegimenmaru が前に働いていた会社にパート勤務
・negimenmaruがうちに転職した話を聞き、自分も働いたことがあるしイケそう(想像)と思い出戻り入社を知人にお願いしたらなぜか正社員での採用に
なんだか私が要因みたいな言い方・・・
「残念だけど、どうせ使い物にならないからすぐ辞めるよ。その時にnegimenmaruさんへの風当たりも悪くなるかもしれないから一応伝えておくね」
と、有難迷惑な話を聞いてしまいました。
平成1ケタで退職~平成20年代の復帰って。
50代のNさんがうちの会社で働いていたのは平成1ケタ、まだバブルの頃です。その頃の田舎の小さな会社の経理部はワープロはあるけれど、まだ電卓とそろばんが入り混じる手書きの帳簿とにらめっこの時代だったらしいと聞いていました。
しかし、平成20年代はパソコンや会計ソフトの時代。Nさんはパソコンの経験が皆無だったので私は嫌な予感しかしませんでした。ましてや、ほのぼのしていた平成1ケタと違って平成不況の真っただ中なのは当時20代の私にだって理解できます。
翌週になり、Nさんはどうなんだろう?と気になりつつも店舗も違うのでお会いすることも無くその後2週間が経過しました。
やっぱり辞めちゃった。
結論から言うと、私と再会する前に退職されました!やっぱり。
仕事を教えていた人曰く
『2日目あたりからもう駄目だと思った』
『ポカーンとしていた』らしいです。
端末も使えず、まずローマ字打ちが出来なかった。正社員のノルマの事は勿論知っていたが25年のブランクは新人と同様であり、それなのにプライドだけは高かった。正社員で採用した縁故力も大したものですが、先を読めなかったのでしょうか。
そして、折角の50代での新しいチャンスにもっとがむしゃらに頑張って欲しかったです。
『negimenmaruと同じ会社で働いていた人が使い物にならずすぐ辞めた』という風評被害は短期間でしたが確かにありました。
支社長の想定以上に短期間での退職となり、隠れキャラ確定ですね。

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