社会人生活約20年~たった一度だけ仕事をバックレた経験のあるnegimenmaruです。
周囲から『1日出勤して退職した』『数日で辞めた』話がたまに聴こえてきます。先日、とうとう『1度も出社せず辞めた(しかも正社員)』というレジェンドの話がありました。
そして、私は1週間で消えました。
あるお堅い施設のパート
無職でハローワーク通い2ヶ月の私はずっと求人票が出ているある研究施設のパートが気になっていました。正確には求人が消えても翌週復活したりと【すぐ辞めちゃう職場】疑惑が拭えません。それでも興味のある仕事内容で自分のレベルではその職場にパートでも働けるチャンスは滅多に無いと思ったので応募しました。面接はパート採用にも関わらず面接官6人での質問攻め面接で驚きました。結果は速攻採用となりました。
キツい指揮命令者
仕事の初日、私はすべてを悟ります。まず、面接にもいたA研究員さんがムチャクチャ恐いのです。詳細は明かせませんが、優秀でキツい性格の人と言ったらよいでしょうか。「その咳どうにかならないの?!」「これはこうして!!」言葉の語尾が強めなだけではじめての職場での緊張以上になります。
初日に言われた内容は①勤務中は私語厳禁②業務上のどんな質問もA研究員にしか聞いてはいけない、という事です。例えば「おはようございます」「お疲れ様でした」の挨拶もしません。無駄だからのようです。また、モノの場所を聞くだけでもAさんにしか質問できません。シーンとする職場でコミュ無で異世界でした。
昼食でやっと雑談をした同僚に『今年あなたで4人目だよ』と言われました。その時は6月だったので1か月位で辞めてしまう【ヤバイ職場】確定のフラグが立ちました。
金曜日の午後
長い1週間が終わる金曜日にA研究員の上司に呼ばれ『続けられそうか』と確認されました。「ハ、ハイ。」と返事しAさんには勉強してくださいと数冊の専門書を渡されました。
→ 超絶難しくて1ミリも理解できない。
日曜の夜、そして
土日に借りた専門書をペラペラめくりながら今後の進退をじっくり考えました。ここで踏ん張ればステップアップできるかもしれない。しかし何人も短期離職する職場に私が耐えられるわけがない。日曜日の夜にあっさり決断し月曜日の朝、退職お詫びの電話をしました。
恐怖の電話
社会人としては非常識かもしれませんが、恥ずかしながら恐くて直接伺えない為、借りた専門書をすぐ普通郵便で郵送しました。夕方になり、A研究員さんから「本を至急返却してください!」と最後の会話をしました。普通郵便で郵送したお詫びをして私の1週間は終了しました。
6年後
派遣社員として勤務していた時代、同僚にこの話をしたところなんと同じ社内にその施設でAさんの下で勤務した経験のある人が2人もいました(笑)1ミリも理解できなかった専門書も『慣れたら大丈夫だったよ』と笑われてしまいました。
私と違い何年も勤務されていたというのでそのメンタルに尊敬の念が溢れました。