バブル崩壊後の高校生時代、進路について2種類の考え方がありました。
①進学して不況が上向きになるのを待つ
②今のうちに正社員で就職できる会社に入る
2020年の高校生
先日、卒業後は就職希望だった近所の高校2年生が進学希望に切り替えたと聞きました。この状況で不安になったのでしょう。元々就職を考え資格取得に熱心な高校なのでその部分をアピールしてなんとか希望の学校に進学して欲しいです。①と②はどちらが正しいとか間違っているとかはそれぞれ将来のお楽しみです。
20数年前の私の選択
単純に『4年後なら景気も上向きになるだろう』と迷わず大学を選びました。4年間遊びたかったので楽そうな学校に入りたい、程度の気持ちです。目的も勉強意欲も無いも進学です、ハイごめんなさい。
②は公務員・自衛官・学校に求人が来た地元の企業が大半です。中には折角就職した地元の企業が不況のあおりで1年で倒産した友人もいました。二十歳で社会の厳しさを体感するなんて、当時遊び呆けていた自身が恥ずかしい。
氷河期対策を全くしなかった大学時代
ブログの初期にも書きましたが、本当に就職を意識しない学生時代を過ごしました。進学した大学は幸運にも資格取得に向けた講座や就職対策講座が充実しており、同級生たちは熱心に取り組んでいました。そんな彼らは早々に有名企業への内定を決めていました。最終的になんとか内定を頂けましたが、学生時代の積み重ねは重要でした。
現代の高校生大学生に伝えたいこと
在り来たりの内容になります。あるものは何でも利用していくべきです。資格だけでなく、大学でも就職でも『推薦枠』があるので学校の成績も重要になります。また、非正規でいいから有名企業で働きたいという人も多く感じます、特に高学歴は。20年後そのままのロスジェネが多いので参考にしてください。40代の人が「不況じゃなかったら~今頃だったのに」という会話を今の若者が20年後同じ会話をして欲しくないです。ワークバランスを取るための選択以外は私はお勧めできません。
「どんな小さい会社でもいいから正社員の経験」の意味
人事担当の方とお話した際「理由もなくずっと非正規の40代が応募してきたら疑う」と聞いた事があります。実際に採用すると、自我が強かったりマイルールで動いたり配慮が無かったり「割り切って自分の仕事だけする」人がいたそうです。実際にはそのような人ばかりではないのですが【非正規にはちょっとズレている人が多い】と思われている現実。すべて不況を理由に出来ないのです。
更に「後々の為に、どんな小さい会社でもいいから正社員の経験を作っておけ」という言葉は、胸を張れる経験も無く高学歴でもなくフリーランスで稼ぐスキルも無い私に向けた親心だったのでしょうか。