社会人になってから「あの時勉強しとけばよかった」「英語だけでも真面目にやっていれば」など少なからず湧き上がる感情。同様に「必要に迫られてからやればヨシ」と考える人もいるでしょう。
勉強が超絶嫌いだった教え子
家庭教師のバイトで教えた子供の中に勉強が苦手のレベルが突出している中学生の女の子がいました。計算問題1問やり終える前に集中力が切れてしまうのです。解けないわけではないのですが兎に角集中力がありませんでした。学校での学力は『ほぼビリ』だそうで、基本を教えるにもかなり苦労しました。勉強以外は、というとお菓子作りが大好きでとてもかわいらしい良い子でした。
『大人になったら数学は使わないし』という彼女に対し、私は『お菓子作りも簡単な数学ができないと困るよ』と諭しながら一緒に勉強しました。それが正しい言葉かは自信があったわけではないけれど、そう言いたかったのです。
進学先はやりたい事で決めた
勉強が嫌いだけど進学はしたいー家族と彼女は相談を重ね、パティシエを目指す専門学校に進学しました。大好きな事なら続けられるという理由に限ります。喜ぶ彼女の姿を目にして私も今後は良い方向に向かうと思いました。
半年後送られてきた手紙
専門学校に入学した彼女からある日手紙が届きました。内容は学生生活は充実している事と、もう一つ勉強方法に関してでした。好きな事を勉強しているのになかなか覚えられず自分に向いている勉強法を教えて欲しいとの事でしたので、彼女を知る視点から私なりの勉強法をアドバイスしました。好きな事やりたい事だったとしても学問という壁にぶつかり、今度こそ真剣に取り組もうとしていると感じ良い経験をしたのではと思いました。
勉強する事で身に付く【続ける力】
成績アップするにはまず机に座る癖付けを、と言います。勉強はできるに越したことはないのですが、とりあえず成績が上がらなくてもいいから【持続力】を付けられたら他の何かに役立つはずです。また、職業によりますが学生時代に学んだ内容がリンクする時はいずれ来るでしょう。
20代になったあの子は素敵な大人になったかな。
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