派遣社員には【本意派遣】と【不本意派遣】があります。といっても自分の中での考えなわけですが。
自称【不本意派遣】
同僚だった30代派遣社員のAさんは自称【不本意派遣】でした。ある時に、勤務していた会社で契約社員を目指しているというAさんに『どのようなスキルがあると推薦してもらえるのか』と相談されました。
私はうまく答えられないながらも、『例えば、自分に余裕があったらいつもじゃなくても忙しい同僚を手伝うとか、手伝わなくても手伝えるアピールを上司にしてみると意欲を買ってもらえるよ』と話しました。
『私、他人の仕事やりたくないです』そうAさんは即答します。
派遣社員には甘い場合も多い
年を重ねると、もし派遣社員しか経験がないと伝えたとしても『印象も悪くなければ年齢的にも期待される』のです。実際採用して苦労するのは会社と本人です。
Aさんはきっと資格や仕事上のスキルを知りたかったんです。しかし私はAさんが一番持ち合わせていなかったスキルをあえて話しました。派遣先の人間にとって派遣会社を通して言ってもらう程ではない注意しにくい事って結構あります。
周囲の派遣仲間にいつの間にか先に雇用切り替えになり悔しそうな人も見たことがあります。甘やかされた中年を取り立ててくれる会社は少ないです。
その後、Aさんは契約社員になれました。しかし正社員にはとてもできるコミュニケーションを持ち合わせていないとハッキリ言われたとの事でお辞めになりました。驚いたのは退職の日に『自分が辞めたことを絶対後悔させます!』と啖呵を切って去った事でしょうか。
2年後Aさんから出戻り入社のお願いが来て、人事総務はソッコーで断ったらしく。
辞めた後悔しているのは本人だけでした。