現在失業中の知人の体験談です。
ちなみに私は友達が多いわけでなくて、友人知人が転職魔が多くいつもネタになる話が聞けて有難いです。協力的な皆さんありがとうございます(ブログ見てくれているはず)。
未経験歓迎の言葉
求人に【未経験歓迎】の言葉ってよくありますよね。この仕事で未経験いいのかな?と不安になる仕事もあります。
コロナ禍で2020年秋に派遣切りされた知人ヤマちゃんは、そんな未経験歓迎の派遣のお仕事に応募しました。前任の派遣社員は既に退職しており急ぎの案件です。失業中ですし、しかもこの未経験の仕事は製品検査のお仕事でした。寸法などを小さな測定器具をいくつか使用し慣れたら会社に長期で働ける可能性もあるのです。確か時給は1300円でした。
暇な職場
働きはじめた派遣先はヤマちゃん含め5人の班でした。班長である係長も同僚も優しいし仕事も丁寧に教えてくれます。新しい経験を必死に積む中で一つの疑問が生まれます。
《この職場、ホワイト通り越して暇すぎる》
定時退社はもちろんで、勤務時間内もゆったりしています。みんなで談笑したりコーヒーブレイクしたり(つまりは談笑)、たまに突発で仕事はありますが「私がやります」「いやいや自分が」と暇な同僚同士で仕事のゆるゆるな取り合いです。
馴染み始めた中での些細な発言
2021年がもうすぐという冬のある日、いつものようにみんなで談笑していると係長が来年4月からの新入社員の話をし始めました。
『4月に〇名入社するから、ひとりはうちのチームに入れるように希望出してるんだ』
《こんなに暇なのに増員かな?》《業務が増えるのかな?》とヤマちゃんは少し気になっただけでした。
真冬に判明した真実?
年末に契約更新もあり、仕事にも慣れた真冬の2月上旬、派遣会社からなんと3月いっぱいでの契約満了を伝えられました ⇒ヤマちゃんびっくりです。
長期雇用見込めるし一生懸命仕事を覚えていましたし、派遣先でも悪い評価は受けていなかったからです。契約満了の理由を問うと「業務縮小のため」と伝えられます。
3月の下旬になり契約満了が近づいてきました。
相変わらず仕事は暇だし、同僚の異動も無いようだし、それなのに新卒が4月に配属予定で席が用意されていました。
ここでやっと、自分は前任派遣が退職の秋~新卒が配属される春までの間のポジション確保の為、つまり中継ぎの為だけに雇われていたのではないか?
出勤最終日に
有休がまだ無かったので3月31日も出勤し、契約満了日を迎えました。
真実はどうせ聞いても教えてくれないでしょう、何も知らないふりをしての最終日になります。
『半年間ありがとうございました。』『お疲れ様でした。』
そんな言葉も《存在してくれてありがとう》と言われているようで気が抜けてしまったそうです。
一度頭数を減らしても業務が回るなら、部署の人数はそのままで減らされたままになります。係長は新卒を入れたくてそれまでの時間稼ぎをしたのでした。
新卒を自分のチームに取りたいために中継ぎとして派遣された自分。
頑張っても頑張らなくても在籍だけしてさえいれば喜ばれた存在なのに頑張ってしまった無駄な努力をした自分。
今日もヤマちゃんはお仕事検索中です。